医療脱毛は自由診療です。公的医療保険は適用されず、費用は全額自己負担となります。
「前日に剃ったけど、背中まで手が届かなかった」
「剃り残してたら、追加でお金を取られる?」
脱毛の予約前日にいちばん焦るのが、この自己処理です。比較サイトを見ると「シェービング代無料」とだけ書いてあることが多いのですが、その一行だけを信じて当日を迎えると、思っていたのと違うことが起きます。
先に結論を言います。剃り残しで本当に困るのは、追加料金ではありません。その日の照射が最後まで終わらないことです。
この記事では、公式サイトで確認できた事実をもとに、どこまで自分でやるのか/剃り残しはどう扱われるのか/なぜ剃り残しが効果に響くのかを、元看護師の視点で整理します。
まず結論|「無料」の一言を3つに分けて考える
クリニックの案内に出てくる「シェービング無料」は、実は次の3つが混ざっています。ここを分けないと話が噛み合いません。
| 実際どうなのか | |
|---|---|
| ① 事前の自己処理 | 自分の仕事。ここは無料も有料もなく、やっていく前提 |
| ② 手の届かない部位の剃り残し | フォローしてもらえることが多い(範囲は院により違う) |
| ③ 剃り残しが多いとき | 料金より、照射が終わらないほうが痛い |
比較サイトが「無料」と書いているのは②のことです。①をやらなくていいという意味ではありません。
リゼクリニックの場合|公式に書かれていること
※2026年7月22日に公式サイトで確認した内容です。
リゼの公式サイトには、剃毛について具体的な記載があります。
- 施術の前日までに、照射予定の部位を産毛まで剃ってから来院する
- 剃毛完了の目安は「目視で毛がない状態」「触ってざらつきがない状態」
- 剃り忘れ・剃り残しがあった場合でも剃毛の料金は取っていない
- ただし照射枠の関係で、すべての部位の照射が終わらない可能性がある
あわせて公式には、剃り残しに対するサービスであるため、必ず事前に自分でシェービングをしてほしいという趣旨の注記も出ています。ここが「無料だから任せればいい」との決定的な違いです。
また、脱毛期間中の自己処理については、公式のよくある質問で肌への刺激が少ない電気シェーバーの使用を案内しています。
※自己処理の範囲は、契約前のカウンセリングで確認できます。
ルシアクリニックの場合|公式に書かれていること
※2026年7月22日に公式サイトで確認した内容です。
ルシアの公式サイトには、契約した脱毛コースの料金以外の支払いは発生しないこと、そして手の届かない部位の剃り残しは無料で剃毛することが記載されています。
ポイントは「手の届かない部位」と書かれている点です。うなじ・背中・Oラインのように自分では見えない部位が想定されていると読むのが自然で、手が届く範囲まで含めて全部やってもらえる、という意味ではありません。
剃り残しが多い場合の剃毛代として、具体的な金額を挙げている記事がいくつもあります。ただし本サイトが公式サイトを確認した範囲では、その金額を確認できませんでした。数年前の情報が引き継がれている可能性があります。
確認できない数字は載せません。剃り残しが多かった場合の扱いは、カウンセリングで直接聞いてください。
※剃毛の扱いは院によって運用が異なる場合があります。予約前にご確認ください。
なお、どちらの院が優れているかを本サイトでは判断しません。書き方の違いはあっても、「自分で剃っていくのが前提」「見えない部位はフォローがある」という骨組みはどちらも同じです。
【看護師の視点】剃り残しで本当に損をするのは、料金ではない
ここがこの記事でいちばん伝えたいところです。毛が残った状態で照射すると、何が起きるのか。
① レーザーの出力を上げられない
脱毛レーザーは黒い色(メラニン)に反応して熱を出す仕組みです。皮膚の上に毛が伸びたまま残っていると、その毛が表面で熱を持ちます。毛根に届くべき熱が皮膚の表面で発生するため、やけどのリスクが上がります。
だから施術者は、毛が残っている部位では出力を上げられません。出力を上げられないということは、その回の効果が落ちるということです。1回分の照射は決して安くありません。
② その日の照射枠が削られる
予約は部位ごとの所要時間で組まれています。剃毛に時間を使えば、その分どこかが押し出されます。リゼが公式に「すべての部位の照射が終わらない可能性がある」と書いているのは、この意味です。
③ 結果として、有効期限の消化が遅れる
飛んだ部位は次回にまわることになります。回数は減るのに、仕上がりは進まない——これがいちばん損な形です。コースには有効期限があるので、この積み重ねは効いてきます。
剃毛代が無料かどうかは、正直に言えば小さな話です。剃っていくこと自体が、効果を買っている行為だと考えたほうが実態に合っています。
部位別|自己処理のコツ
| 部位 | やり方 |
|---|---|
| うなじ・背中・Oライン | 見えないので無理をしない。手が届く範囲だけ整えて、残りは当日に相談する |
| VIO | 粘膜を避けて、皮膚を軽く張りながら短く。長さが残ると痛みも強くなる |
| 顔・首 | 産毛も対象。「見えないから剃らなくていい」ではない |
| ひざ下・腕 | 関節のくぼみに残りやすい。曲げ伸ばししながら確認する |
共通するコツは、触って確認することです。目で見て毛がなくても、指でなでてざらつきが残っていれば剃り足りていません。リゼが公式で挙げている目安も、この2つ(目視・触感)でした。
やってはいけない自己処理
毛抜き・ワックス・脱毛テープ
これがいちばんやってはいけません。レーザーは毛の黒い色に反応して熱を出し、その熱を毛根まわりに伝えて効かせます。毛を根元から抜いてしまうと、レーザーが反応する相手がいなくなるため、その回の照射が空振りになります。
「きれいにしていったほうがいいと思って」抜いていく人がいますが、逆効果です。剃る(表面だけ切る)はOK、抜く(毛根ごと取る)はNG。この違いだけ覚えてください。
除毛クリーム
薬剤で毛を溶かす製品です。肌への刺激が強く、赤みやヒリつきが出ていると当日の照射を断られることがあります。施術前の使用は避けてください。
カミソリでの深剃り・直前の処理
肌の表面を削ってしまうと、照射時の刺激が強く出ます。電気シェーバーで、前日までにが基本です。当日の朝に慌てて剃るのは、肌が落ち着く時間がない分だけ不利になります。
よくある質問
剃り残していたら施術は断られますか?
少量であれば対応してもらえることが多いですが、範囲が広い場合はその部位を避けて照射する、あるいは当日の照射が最後まで終わらないことがあります。院ごとに運用が違うので、カウンセリングで確認してください。
前日と当日、どちらに剃るのがいいですか?
リゼの公式サイトでは前日までの剃毛が案内されています。肌が落ち着く時間を取れるため、直前より前日のほうが無難です。
カミソリではダメですか?
公式では肌への刺激が少ない電気シェーバーが案内されています。カミソリしかない場合は、肌を引っ張らず、力を入れずに。深剃りは避けてください。
生理中でも受けられますか?
VIO以外は受けられることが多い一方、扱いは院によって違います。予約変更の期限とあわせて事前に確認しておくと安心です。
剃り残しが不安なので毛を短くしていくのはどうですか?
短くする(剃る)のは問題ありません。避けるべきなのは毛抜きやワックスで根元から抜くことです。
まとめ
剃り残しの話は「無料か有料か」で語られがちですが、実際に効いてくるのはその日の照射がどこまで進むかです。前日までに、産毛まで、触ってざらつきがなくなるまで。届かない部位は無理をせず当日に相談する。これだけで、払ったお金の取りこぼしはかなり減ります。
剃毛の扱いや当日の運用は院ごとに違います。契約前のカウンセリングで、①どこまで自分で剃るのか ②剃り残しが多かった場合どうなるのか ③予約変更の期限の3つは聞いておいてください。
※効果の感じ方には個人差があります。
※記載内容は2026年7月22日時点で各公式サイトを確認したものです。最新の料金・運用は公式サイトでご確認ください。
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