医療脱毛は自由診療です。公的医療保険は適用されず、費用は全額自己負担となります。
「海に行ってしまった。来週の予約、どうしよう」
「日焼け止めって、落としてから行くべき?」
夏に脱毛を始めた人が最初にぶつかるのがこれです。ネットには「日焼けしていたら脱毛はできません」と書かれていることが多いのですが、実際の公式の書き方は、もう少し具体的です。
先に結論を言うと、分かれ目は「肌が炎症しているかどうか」と「どのくらい黒くなっているか」の2つ。焼けていたら即アウト、ではありません。
この記事では、公式サイトで確認できた条件と、なぜ日焼けだと照射できないのかという仕組みを、元看護師の視点で整理します。予約を無駄にしないための話です。
結論|公式に書かれている条件
※2026年7月22日にリゼクリニックの公式サイト・公式FAQで確認した内容です。
リゼの公式FAQには、日焼け肌への照射について次のように書かれています。
・日焼け直後や皮むけ、赤みなど炎症中の肌は脱毛できない
・日焼けの程度によっては火傷のリスクが高まるため、医師の判断で照射できない場合もある
つまり「うっすら焼けた」程度で自動的に断られるわけではなく、①炎症が起きていないか ②黒くなりすぎていないかを医師が見て判断する、という組み立てです。自己判断でキャンセルする前に、まず連絡して聞くほうが早い、ということでもあります。
あわせて公式の事前準備ページには、極端に日焼けして黒くなると適切なパワーで照射できず、火傷のリスクが高まるうえ効果も十分に出せない可能性があるという説明も出ています。
【看護師の視点】なぜ日焼けだと照射できないのか
ここを知っておくと、断られたときに納得できます。
レーザーは「黒いもの」を狙っている
脱毛レーザーは、メラニン(黒い色素)に反応して熱を出す装置です。毛のメラニンに反応させて、その熱で毛根まわりの組織にダメージを与える。これが医療脱毛の仕組みです。
ところが日焼けとは、紫外線から肌を守るために皮膚のメラニンが増えた状態のこと。つまり日焼けした肌は、レーザーから見ると「狙うべき黒いもの」が毛だけでなく皮膚全体に広がっている状態です。
だから、やけどのリスクが上がる
毛だけでなく皮膚そのものが熱を持つため、通常の出力ではやけどのリスクが高くなります。施術者はそれを避けるために出力を下げることになります。
そして、効かなくなる
出力を下げれば、毛根まわりに届く熱も減ります。受けられたけれど効いていない——これがいちばん損な形です。1回分の照射は安くありませんし、コースには有効期限もあります。
断られるのは意地悪ではありません。その日に受けても、痛いばかりで効かない可能性が高いからです。焼けたら、おさまるのを待つ。それが結果的にいちばん早い道になります。
意外と知られていない|日焼け止めは塗って行っていい
「日焼け止めを塗ったままだと照射できないから、落としてから行かないといけない」と思っている人が多いのですが、リゼの公式FAQには次のように書かれています。
帰りもパウダールームで塗り直しができる、との案内もあります。
考えてみれば当然で、日焼け止めを落として素肌で外を歩くほうがリスクが高いわけです。とくに照射後の肌は紫外線の影響を受けやすい状態なので、帰り道こそ塗り直してほしいというのが本音のところだと思います。
公式のコラムでは、日焼け止めの持続時間は製品によるものの多くは2時間程度で、汗をかいたら落ちるためこまめな塗り直しが必要、とも案内されています。脱毛期間中は、これが効いてきます。
※照射の可否は医師の診察のうえで判断されます。
日焼け以外に、照射を断られることがある条件
公式には「脱毛を受けられない場合がある条件」がまとめられています。最終判断は医師が行うとされていますが、知らずに予約日を迎えると、その日が無駄になります。理由もあわせて整理しました。
| 条件 | なぜ問題になるのか |
|---|---|
| 過度な日焼け | 皮膚のメラニンが増え、やけどのリスクが上がる |
| 1ヶ月以内の毛抜き・家庭用脱毛器 | 毛根ごと抜けているとレーザーが反応する相手がいない |
| 治療中の疾患の薬を服用中 | 薬によっては光に反応しやすくなるものがある |
| 肌トラブル(湿疹・傷など) | 炎症のある部位への照射は悪化させる可能性がある |
| 予防接種の前後 | 発熱や腫れなどの症状に影響する可能性がある |
| 日光アレルギー・金属アレルギー・ケロイド体質 | 反応が強く出る可能性があるため要相談 |
| 妊娠中・授乳中 | 肌トラブル時に薬を処方できないため(授乳が終われば照射可との案内あり) |
あわせて公式には、生理中はVIO・お尻の施術ができないこと、事前に連絡すれば別日に予約を変更できることも書かれています。VIOを含むプランで予約日と生理が重なりそうなときは、早めに連絡してください。
予約を無駄にしないための3つ
① 予約の前後に「焼ける予定」を入れない
海・プール・野外フェス・スポーツ観戦。夏の予定は、脱毛の予約と並べてカレンダーで見るクセをつけると事故が減ります。予約を取るときに、その前2週間の予定を見るだけで十分です。
② 焼けてしまったら、当日行く前に連絡する
行ってから断られると、その枠は戻ってきません。予約変更の期限や回数消化の扱いは院ごとに違うので、気づいた時点で連絡するのが結果的に安く済みます。
③ 長期契約を組むのが不安なら、都度払いという選択もある
夏の予定が読めない、コースの有効期限に追われるのが不安、という人には、1回ずつ支払う都度払いという受け方もあります。ルシアクリニックには部分脱毛の都度払いの設定があり、まとまった契約を組まずに1回だけ試すことができます。
ただし、日焼け肌への照射可否の基準は院や脱毛機によって異なります。どちらが優れているかを本サイトでは判断しません。日焼けしやすい生活をしている方は、カウンセリングの時点で「自分の肌でどこまで照射できるのか」を確認しておいてください。
よくある質問
どのくらい焼けたらアウトですか?
明確な数値の基準は公表されていません。公式には「過度な日焼けを除き照射可能」「炎症中は不可」と書かれており、最終的には医師が肌を見て判断します。自己判断でキャンセルする前に相談してください。
日焼けが引くまでどのくらい待てばいいですか?
赤みや皮むけがおさまり、肌の色が落ち着くまでが目安になりますが、期間は人によって違います。次回の予約を取る前に、クリニックに相談するのが確実です。
顔だけ焼けた場合、全身の予約はどうなりますか?
焼けている部位を避けて照射する対応が取られることがあります。ただし運用は院によって違うため、事前に連絡して確認してください。
日焼け止めは塗って行っていいのですか?
リゼの公式FAQでは、日焼け止めを使用しての来院が可能で、施術の際は看護師が拭き取りを行うと案内されています。
日焼け対策をしていれば夏でも脱毛できますか?
できます。公式も「紫外線は季節や天候に関係なく降り注いでいる」として、脱毛期間中を通じた日焼け対策を案内しています。夏だから通えない、というものではありません。
まとめ
日焼けと脱毛の関係は、突きつめると「レーザーは黒いものを狙う」という一点から全部説明がつきます。肌が黒くなれば狙う相手が増える。だから出力を下げる。だから効かない。断られるのは、その日に受けても損だからです。
「過度な日焼けを除き照射可能」「炎症中は不可」というのが公式の書き方です。焼けてしまったときは、自分でアウトと決めずにまず連絡。そして脱毛を始めた日から、日焼け止めは治療の一部だと思って使ってください。
※効果の感じ方には個人差があります。
※記載内容は2026年7月22日時点で公式サイトを確認したものです。最新の内容は公式サイトでご確認ください。
▼あわせて読みたい
脱毛の剃り残しは無料?自己処理の範囲を看護師が解説
医療脱毛はなぜ痛い?仕組みと痛みを減らす7つの方法
顔脱毛で肌荒れ・後悔する?毛嚢炎・肝斑のリスクを元看護師が解説
医療脱毛の機械の違いは?看護師が種類と選び方を解説
医療脱毛5回で足りない?回数と追加照射の料金を看護師が解説

コメント